2009年11月01日
長い映画 沈まぬ太陽


一人で見る映画は寂しいというよりこの年では惨めな感じもする。だって回りはアベックが多いのですよ。でもしかたありません。かみさんとは趣味が合わないというかタイミングが合わないというか、虫の居所が悪いというか、時間をもてあましていることもあって、勇気を奮い起こして結局一人で見ることになった。
私にとって沈まぬ太陽とは毛沢東のことだとばかり思っていた。「大海を行くには舵取りに頼り、万物の成長は太陽に頼る、雨露に育まれて苗は育ち、革命をやるには毛沢東思想に頼る。魚が水から離れられないように、瓜が蔓から離れられないように、革命大衆は共産党から離れられない。毛沢東思想は沈まぬ太陽だ!」これは中国文化大革命の最中もっとも良く歌われた革命歌曲の歌詞の内容なのだ。誰も知らないとは思うけど・・・。
渡辺兼がテレビのインタビューで涙を流していた。上映挨拶で涙を流す程の理由が知りたくて見に行った。
国民航空とは表向きの名前で実はJALを描いた映画だ。組合問題、墜落問題、政治家との問題、子会社の不正問題、これでもかというほどあの清廉潔白な安全神話で語り継がれてきた日本の翼が実はどす黒い問題をこんなにも孕んでいたのか!なるほど今問題になっているJALの再建問題の根底には過去にこのような問題があったんだな・・・・・・・と考えさせられる映画だ。
もう町はクリスマスの飾りつけが始まっていた。今年ももう終わろうとしているのか、早すぎるぞ!!!
でも、思った。山崎豊子の小説を映画化したものだが絶対に映画で見るより小説で読んだほうが面白いと。渡辺兼の涙に騙されたと思った。しかし、これが3時間で描く映画の限界ではないだろうか。
Posted by ヤーレン at 19:18│Comments(1)
この記事へのコメント
歌曲「大海を行くには舵取りに頼る」を『中国文化大革命事典』で見ました。
そこには、歌詞の上に数字が振ってあるものが出ていました。
あれが、中国の楽譜なのでしょうか?
そこには、歌詞の上に数字が振ってあるものが出ていました。
あれが、中国の楽譜なのでしょうか?
Posted by せろり at 2013年08月29日 20:29